いつからだろうか、それっぽいものを消費してやり過ごすようになったのは。

いつからだろうか、分かった気になって満足するようになったのは。

いつからだろうか、そんな自分に違和感を抱くようになったのは。

便利な世の中になったと言われている。

美味しい食事。お洒落な衣服。快適な住居。

何でも手に入る。

モノだけじゃない。

誰かの感情。誰かの体験。誰かの知識。

そんなコトまでもが簡単にリーズナブルにアクセス可能となった。

そして僕もそういったモノゴトの恩恵にあずかってきた。

しかし次第に、簡単で手軽に手に入るモノゴトに違和感を得るようになってきた。

無意識に受動的な選択をしてきたことに気が付いたのだ。

また同時に、意識的に主体的な選択をして営んでいきたいと強く思うようになった。

そんなわけで、僕は「なんとなく」で「それとなく」な営みを終わりにしていくためのストーリーを考え始めた。


そんなときに、ふと降りてきたのが『Deep dive』というコンセプトだった。

Deep diveには深く潜る、深く掘りさげるという意味がある。

僕は妙にこの感覚がしっくり来た。

認知していない意識へアクセスするために、自分自身に深く潜ってみたいと思った。

モノゴトの表層をなぞるのではなく、万物への繋がりを自分の哲学として、自分だけの真実として解釈できるレベルまで掘り下げてみたいと思った。

だから、このコンセプトをもとに『Deep diver』として場をつくる活動をはじめることにした。

Deep diverのアプローチとしては3つの方向性を決めている。


1つ目:自分の哲学・自分の真実に潜る

学術的な正しさとか、一般的な解釈とか、そういった類のものは扱わない。

答えのないモノゴトに対して、自分の哲学や自分だけの真実を見つけるための場とする。


2つ目:案内人と共に潜る

ひとりで潜ることができる深度には限界がある。

本プロジェクトでは深みへ誘ってくれる案内人と共に潜り、真相へアクセスする。


3つ目:仲間と潜る

「みんなで一緒に潜る」という意味ではない。

それぞれが潜り、潜った先に見得たそれぞれの哲学や真実を共有することで、一人ではたどり着けない深みへとアプローチする。


正直に言うと、Deep diverがどうなっていくのか、どうしていきたいのかを描ききれていない。

ただ、とにかく「知る」とか「分かる」とか「理解する」のその先へアクセスしていこうということは決めている。(表面をなぞるだけのことはしたくない。)

より鮮明な輪郭は、その中で描いていきたい。


少しでも共感する部分や閃きに繋がる部分があったならば、ぜひDeep diverとして文脈を共有し、共にストーリーを紡いで欲しい。

そして多様で、尖った個性と共にDiveしたいと願っている。


主催者プロフィール


渡邉 貴大(Takahiro Watanabe)

1988年生まれ、岐阜県出身 酒屋の次男として生まれる


2011年 早稲田大学商学部卒、同年に三菱マテリアル株式会社入社。労務管理をはじめとした人事業務を担当。同年9月に退社しAdventure Educationを学ぶためにニュージーランドへ渡る。

2012年4月に帰国し、Adventure Educationをグローバルで実践するOutward Boundで活動を開始。社会人に向けたExperiential learningプログラムを展開する。

2014年7月からは株式会社マイナビに所属し、九州での教育研修事業のグロースを牽引。教育研修コンテンツの企画開発とHRコンサルティング、業務プロセス設計に従事する。

2016年7月に活動拠点を東京へ戻し、Project Adventure に参画する。社内のナレッジマネジメントや業務プロセス設計をはじめ、教育研修コンテンツの企画開発、ファシリテーター育成を担当。

2020年4月に株式会社ミミクリデザインにjoin。個人と組織が自らの「story writer」となり、自分や自分たちの物語を紡ぐ機会を演出する組織開発、人材育成プロジェクトのディレクションやファシリテーションを担当している。


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